『神道ことはじめ』
#未来のデザイン
No.
060
2020/10/18

『神道ことはじめ』

著  者
吉川竜実

『自己と他者とは違うことを知ることが知恵であり、その違いを認め合うことは叡智である』

本書、冒頭にある一節です。
神道の思想に、「人は自然の一部である」というものがあります。

個は、それぞれ己の役割を持ってこの世に生を受け、
その役割を全うするために生きてゆく。

それは山々であり、そこに生える木々であり、動物たちである。
そして、わたしたち人間も個としての役割持つ。

この役割はそれぞれ違い、その違いを認め合い、尊重して行く。

つまり利他の精神です。



日本人の脳は、他の人種、民族とは違った特徴があると言います。
通常、言語を処理するのは「左脳」です。

言語以外の音は「右脳」で処理されるのが普通です。
しかし、日本人は虫の音を左脳で処理をします。
つまり、わたしたちは、虫の音でさえ意味のある言葉として、受け取ることができるといいます。

ここに日本人のアイデンティティーが存在します。



日本人は自然の一部であるというアイデンティティーが、古くからDNAの中に刻み込まれているからこそ、他の人種、民族よりも思いやる気持ち、利他の精神が強いのです。


他にも、人は生まれながらに完璧な存在という『性善説』について、神道の『時空間』、『働くことの意味』、といった現代社会を豊かに生き抜くための知恵が120ページという、凝縮された文字の中に詰め込まれています。


「共存共栄」「繁栄」という言葉に心地よさを感じるなら
手に取って一読されることをお勧めします。