『言語化力』
#先進教育
No.
050
2021/02/04

『言語化力』

著  者
三浦崇宏

孤独を感じている人が増えているそうです。
孤独感が増したと答えた人は、
コロナ前とコロナ後では、40%だそうです。

割合は20代と30代が最も多く、
年収が増えるほど、孤独感を抱く傾向とのこと。

若い世代が孤独感を抱くことは理解できなくもありません。

個人的には、孤独感という感覚は、
悪くないと思っています。
しかし、一般的にはネガティブに
捉えられているかもしれません。


『悲観は気分、楽観は意志』
というフランスの哲学者の言葉があります。

今回紹介する『言語化力』の冒頭に書かれています。


『世界はだいたいあなたに厳しい。
だから、普通に生きていると、
ついつい悲観的な気分になってしまう。
だが、世界のすべてに意味があると
思い込んでみたら?
人生は必ずうまくいくようになっている、
と信じてみたら?
少しだけ、毎日の見え方が変わってくる
かもしれない。
つまらない仕事が自分の成長の糧に
感じられるかもしれない。
(P3より引用)

このように、
思考は言葉で表現することができます。

さらに、著者は、
『言葉にすることは「思考を外部に発信すること」』
だといいます。

この思考を外部へ発信することが
毎日、歯を磨くようにできたら
孤独感を抱くことが、
少なくなるのではないでしょうか?

すべては、言葉で変えられます。
言葉で未来を指し示せば、未来は変わります。

『ビジョンを語ることは、言葉で未来をつくること』


まず、言葉を書くためには、
書くための「段取り」があります。

この段取りとなるのが、思考を言語化するプロセス
0から3までのプロセスが紹介されています。

0.スタンスを決める
1.本質をつかむ
2.感情を見つめる
3.言葉を整える

まずは自分の世の中との向き合い方を決めないといけない。
ただし、そんなに難しいことでもない。
自分の社会における立ち位置と、
世の中の動きに対する好き嫌いを
明確にしておくくらいのイメージだ。(P65より引用)

スタンスを決めるには、世の中で起きていることに目を向け、
それに対して、自分なりの意見を述べてみる。
肯定的なのか。それとも否定的なのか。
否定的なら、なぜ、否定をするのか、といったことを書き留める。


次に、本質をつかむ。
本書では、抽象化させるとよいという。
文脈をつかむというったほうが、
理解しやすいかもしれない。

そして、感情を見つめる。
問題の本質をつかみ、スタンスと照らし合わせたら、
そのうえで、自分がどんな感情を抱いたのかを映し出す。
感情が見えたら、その感情を抱いた理由を考える。
大切なのは、自分が納得できること。

最後に、言葉を整える。

・言い方を丁寧にする。
「相手のせい」→「相手にも責任がある」

・ネガティブをポジティブに言い換える
「もう一つしかない」→「最後の一つになった」

・自分の責任にする
「電車が事故で遅れた」→「事故で送れる電車に乗ってしまった」

・可能性の残す
「ゲームは一方的に終了」→「今回のゲームはあっという間に終わってしまった」


言葉はセンスや才能がないと
上手に書けない・・思われがちです。
が、そんなことはありません。

経験を積むことで、
確実に『言語化力』は
磨くことができます。

本書では、今回紹介した以外にも、
『言語化力』を高める、実践的な
手引きが紹介されています。


これからの時代は、
ますます『言語化力』は
必要とされます。

まずは、自分のスタンスを決めることから
始めてみてはいかがでしょうか?