
No.
062
2020/11/15
『THE WORK』
著 者
バイロン・ケイティ, スティーヴン・ミッチェル
生きていると、ストレスを感じることや、苦しいことが起こります。
しかし、たとえストレスを引き起こす原因が「他人」だったとしても、
『誰であっても自分の苦しみに終止符を打つことができる』
というのが本書のテーマです。
まず『起こってしまった現実は変わらない』ということを理解します。
言い換えると、現実を事実して把握することをします。
この事実の炙り出しをアシストするのが、『人生を変える4つの質問』です。
まずはじめに自分の現状を書き出します。
例えば、怒りを感じているのなら、誰に対して怒りを感じているのか?何に対して怒りを持っているのか?
これらを明らかにします。
そして、次に、4つの質問を投げかけます。
①『それは本当でしょうか?(はい/いいえ)』
②『その考えが本当であると、絶対言い切れますか?(はい/いいえ)』
③『そう考えるとき、(あなたは)どのように反応しますか?』
④『その考えがなければ、(あなたは)どうなりますか?』
このように4つの質問をすることで、目の前の現実がより鮮明に浮き彫りとなってきます。
そこから『置き換え』をおこないます。
例えば、
「あなたはもっとわたしの話を聞くべきだ」という文章を
「わたしはもっとわたしの話を聞くべきだ」というように
他にも「内容を反対」に置き換えるパターンも紹介されています。
あくまで、これらは基本パターンであり、他のやり方もあります。
このワークをしていると、主観的だった観点が、客観的となり、見えていなかった事実や感情が見えてくるようになります。
すると、抱えていたストレスや苦しみが和らぐだけでなく、目標へ向かうエネルギーへと変換されることも生じます。
怒りをそのまま放っておきますか??
それとも目標へ向かう原動力へと変えますか??
その他、気になるキーワードは
「4つの質問」「置き換え」「平和」「現実と闘っている」「自分のストーリー」「依存」「裁く」「問いかけ」「仕事とお金」「ビリーフ」
起こってしまった現実は変えられません。
しかし、その現実の解釈は変えることができます。
自分を苦しめる現実から解放されたいのなら、手に取ってもらいたい1冊です。